2015年10月19日

いろんな「い」

こんばんは。
秋とは思えないほど暑い日でしたが、夕方は少し寒いですね。
みなさん、体調崩してませんか?


10251019いろんな「い」

「秋は夕暮れ
夕日のさして 山の端 いと近うなりたるに。。。」
昔々、日本人は中国から伝わった漢字を使って自国の言葉を表現していました。
徐々に漢字から「ひらがな」というものを作って、もっと自在に言葉を文字であらわすことができるようになりました。

って、、、、
なんで「い」1つにこんなに文字があるの?!全然自在じゃない!!

国文科で勉強をしていた頃、思っていました・・・。
私たちは「い」としか発しない音を、「井」とか、「以」とか、「意」とかの漢字を草書のように簡略したひらがなを使って表すんです。
そもそもそんなに古文が好きではなかった私は、あまり講義が好きではありませんでした。
でも、その時の教授が話してくれたことで、一気にこの表現がロマンチックだと感じるようになりました。
「現在日本語には50音しかありませんが、昔の日本にはもっと音があったのではないかという説があります。」と言うのです。
つまり、「井」は「い」ではなく「井」、「以」は「以」、「意」は「意」、それぞれ別の音だったと。

昔々はどんな言葉を話していたのだろうと、ワクワクしました。
(今検索してみたら、そういう話が色々出てきました。ご興味のある方は 「平安時代 日本語 発音」で検索どうぞ。)
実際、高知の一部の地域では「ぢ」と「じ」の発音が違うそうですよ。
若い人はわかりませんが、年配の方はちゃんと使い分けるとか。

そして、つい5年くらい前に知ったのは、こういう仮名のうちいくつかはつい最近まで使われていたということ。
私の母はこういう仮名を知っていました。親や近所の大人が使っていたとのことです。
「ゐ」や「ゑ」もそうですよね。
パソコンで表現できるのはその二つくらいなのが、残念。。。

私たちの使っている日本語って、本当に日本語なのかな?
そんな風にさえ思ってしまいます。
「日本語の乱れ」なんて時々言われてますが、平安時代に比べたら、もう乱れまくってますね。
そんな風に考えながらの、仮名の練習でした。



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Posted by kiyomi at 18:22│Comments(0)色んな字
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